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パラレルワールド

昨日、はならぁとぷらす会場の生駒宝山寺エリアで作品をみせてもらってきました。
もとからこのエリアはとても好きな私。
なぜ好きか。
すごく怪しいからです。
「怪しい」
これは私にとって奈良のコンセプトです。
奈良は、とても怪しいところなのです。
宝山寺に関してもいろいろ書き始めると止まらないのですが、一つだけ書きましょう。
ここ宝山寺のご本尊。
きっと仏教マニア以外はほとんど知らないであろう特殊な仏様なのです。
その名も
『歓喜天(かんきてん)』
もはやパソコンの変換機能も追いつきませんよ。はは
そもそも”天”がご本尊というのも珍しいですが、この歓喜天、何が特殊って、
頭が象
なんです。しかも
二体で一人(?)の仏様なんです。
頭が象の男女の仏様が抱き合っている、というスタイルが一般的な歓喜天さんなのです。
もうなにがどうなってこうなったのか全くわかりませんね。
怪しすぎる。。
そんな怪しい奈良での芸術祭、はならぁとですが、やっぱり他の芸術祭に比べると”怪しい度”が高めです。
やっぱり町の魅力を引き出す作品となると、必然的に怪しい要素が導き出されるのでしょうか。
私としてはうれしい限りです。(なにせ妖怪好きですから)
日常の中に異質なものがあると、パラレルワールドに入り込んでしまったような、妙な高揚感があります。
奈良は常日頃からそういう怪しい土地ですから、それを更に引き出しているこの芸術祭は一度来たら癖になる不思議な芸術祭です。
アートではおさまりきらない、奈良という土地特有の何かがあるのです。
その”何か”を見出すべく、これからも怪しい奈良を深掘りしていこうと決意したはならぁとの帰り道でした。
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